ヒグマについて
近年、道内各地でヒグマの動きが非常に活発化しています。原因としては、「山の実り不足」「農作物の味を覚えたヒグマの出没」「人口減少に伴うヒグマの活動圏の拡大」などがあります。また近年、ヒグマによる人身事故が多発しています。ヒグマ注意の看板がある場所では、ヒグマに遭遇する危険がありますので、入山・入林を控えてください。
ヒグマに遭わないためのルール
野山に入る際は以下のルールを必ず守ってください。
・食べ物やごみは必ず持ち帰る。
・絶対1人では野山に入らない。必ず2人以上で行動する。
・知人に知らせてから野山に入る。
・鈴やラジオなどの音が出るものを鳴らしながら歩く。
・薄暗い時間やヒグマの出没があった時は、野山に入らない。
・ヒグマの痕跡やフンを発見したら、作業を止め、すぐに引き返す。
もしもヒグマと遭遇したら
- 遠くにヒグマがいる場合(距離100m)
- 1.ヒグマがこちらに気付いていない
・気付かれないように、その場から離れる。
2.ヒグマがこちらに注目or気付いているがこちらを無視している
・ヒグマの様子を見ながら、静かにゆっくりとその場を離れる。
3.ヒグマがゆっくりと近づいてくる
・ヒグマは目が悪く、人間だということを知らずに来ている可能性があるので、ヒグマに人間だということを知らせるため、石や倒木などに上がり、大きく腕を振りながら、「人間が来ていますよ、やっほー」などと穏やかに声をかける。
- 中距離にヒグマがいる場合(距離20~50m)
- 1.ヒグマが立ち上がるorひょっこり茂み等から出てきた場合
・慌てずにゆっくり両腕を上げて振り、穏やかに話しかけながら、(万が一の突進に備えて)ヒグマとの間に立ち木などが来るように、静かに移動する。
2.上記対応を行っても、ヒグマがこちらを無視している場合
・上記の行動に加えて、ヒグマから目を離さないように(にらみつけてはいけない)ゆっくりと後退する。
3.上記対応を行っても、ヒグマが立ち去らない場合
・立ち去らない場合(子グマがそばにいる、シカの捕食跡があるなど)がないか、付近を冷静に観察し、ゆっくり離れる。(急な行動はヒグマを興奮させるので絶対にしない!)(人間が動かずにいると、敵対行動と受けられる可能性があるので注意!)
- 近くでヒグマに遭遇した場合(距離20m以下)
- ・急に走って逃げる、大声を出す行動は、びっくりしているヒグマをさらに怯えさせ、ストレスのあまり防衛的な攻撃に移らせる可能性がある。そのため、慌てずにゆっくり両腕を上げて振り、穏やかに話しかけながら、後退する。
・ヒグマは素早く動くものに反応するので、走って逃げると後を追いかけてくる可能性がある。(ヒグマは時速60kmで走ることが可能)
- クマが突進してきた場合(距離5m以下)
- 1.威嚇突進の場合
・突進の多くは威嚇突進行動。ヒグマは突進をしてきても途中で止まり、激しく地面を叩くなどした後に、後退することが多い。この場合、穏やかに声をかけながら、ヒグマとの間に障害物を置くようにゆっくり後退する。
2.本当の攻撃の場合
・クマ撃退スプレーがあれば、ヒグマの目と鼻をめがけて一気に噴射する。もし攻撃を受けそうな場合は、顔とおなかを地面に地面に向けて守り、首の後ろに手を回して保護する。
- ヒグマに荷物をとられた場合
- ・どれだけ重要なものが入っていたとしても、荷物はあきらめてその場を直ちに離れる。(ヒグマは執着心が非常に強いため、取り返そうとすれば、ヒグマは自分のものを取られたと考え、深刻な事態を招く恐れがある)
- 子グマを見つけた場合
- ・子グマの近くには必ず親グマがいるものと考える。
・母グマは特に神経質なため、間違っても保護のためや写真を撮るために近づかない。
ヒグマに出遭わないことが最善の対処法!
ヒグマと出遭った時の状況やそのヒグマの性格によって対処法は異なり、それらの方法も100%の効果があるとは言えません。ヒグマに遭わないことが最も重要です。
- 問合わせ先・担当窓口
- ヒグマの姿、足跡、フンを発見した場合は、速やかに下記まで情報をお寄せください。
・産業振興課 水産林務係(平日 8:30~17:15)
TEL:01634-2-2346
FAX:01634-2-4766
MAIL:suisan@mail.town.hamatonbetsu.hokkaido.jp
・枝幸警察署浜頓別駐在所(土・日・祝日)
TEL:01634-2-2110(FAX兼)